
メトホルミン塩酸塩 ご利用ガイド
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メトホルミン塩酸塩 ご利用ガイド
メトホルミン塩酸塩は、2型糖尿病の治療に用いられる経口薬で、インスリン分泌を介さずに血糖を下げる作用を持つビグアナイド系薬剤です。肝臓での糖新生抑制、末梢での糖利用促進、腸からのグルコース吸収抑制という3つの作用機序により、血糖コントロールを補助します。
※画像はイメージです。画像と実際に処方する医薬品は異なる場合がございます。
服用方法
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通常、成人には1日500mgから開始し、1日2〜3回に分けて食後に経口投与します。
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効果を確認しながら投与量を調整し、1日の最大投与量は750mgです。
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腎機能が低下している方(eGFR 30〜60 mL/min/1.73m²)は、少量から始め、状態を見ながら慎重に調整します。
注意事項
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妊婦または妊娠の可能性がある方は使用できません。
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授乳中の方は、治療上の有益性と母乳栄養のバランスを考慮し、授乳継続の可否を医師と相談してください。
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脱水状態、過度なアルコール摂取、重度の腎障害・肝障害・心肺疾患がある方、または脱水が懸念される状態(発熱、嘔吐、下痢など)の場合は服用しないでください。
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造影検査を受ける際には、検査前48時間は服用を中止し、検査後も医師の指示があるまで再開しないでください。
低血糖・乳酸アシドーシスに関する注意
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食事を抜いたり、激しい運動をしたりすると**低血糖(脱力感、空腹感、発汗など)**が起こることがあります。
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発症時は糖質を含む食品を摂取してください。ただし、α-グルコシダーゼ阻害薬と併用中はブドウ糖を摂取してください。
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乳酸アシドーシス(胃腸症状、筋肉痛、倦怠感、呼吸の乱れなど)は重大な副作用で、命に関わることがあります。異常を感じたらすぐに服用を中止し、医療機関を受診してください。
副作用
重大な副作用(頻度不明)
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乳酸アシドーシス:倦怠感、筋肉痛、呼吸困難、胃腸症状など
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低血糖:脱力感、発汗、けいれん、意識の低下
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肝機能障害・黄疸
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横紋筋融解症:筋肉痛、CK上昇、尿中ミオグロビン上昇
その他の副作用
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【消化器】下痢、悪心、食欲不振、腹痛、便秘など
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【血液】貧血、白血球・血小板の減少
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【過敏症】発疹、そう痒
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【代謝】ビタミンB12低下、ケトーシス、乳酸上昇
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【全身】倦怠感、眠気、味覚異常、浮腫など
併用注意・併用禁忌
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アルコール(併用禁忌):過度の摂取により乳酸アシドーシスのリスクが高まります。
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ヨード造影剤、腎毒性の強い抗生物質:腎機能障害を悪化させる可能性があります。
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SGLT2阻害薬、利尿薬:脱水によるリスクが上がります。
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その他糖尿病薬との併用:低血糖リスクが高まるため、医師の管理下で使用してください。
効果確認と治療継続
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治療開始後も、血糖値や尿糖の定期的な検査が必要です。
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3〜4ヶ月使用しても効果が不十分な場合は、速やかに他の治療法への変更を検討します。